【スーとニワ 05-2】
「ニワ!」
スーはニワに向かって、一目散に駆け寄ると、
足にギュッとしがみつきました。
そして、
「メイがひどい事言う!ニワは悪くないもん!」
と言うと、先ほどよりも強くニワの足にしがみつきました。
それを見ていたニワは、ゆっくりと屈むと、花の鉢を廊下に置きました。
そしてスーの頭を、ポンポンとやさしく撫でると、
そのまま抱き上げ、メイのいる部屋まで歩き出しました。
部屋に入ると、メイが驚いた表情で立っていました。
何で戻るの!?と、不満いっぱいの顔をしたスーを、ゆっくり下ろすと、
ニワはメイに向かって、謝る様に頭を下げたのです。
それを見たスーは、もっともっと不機嫌な顔をし、ニワに訴えました。
「ニワは悪くないのに、何で『ごめんなさい』するの!?」
一生懸命に背伸びをして、ニワに向かって言うスー。
けれどニワは、ニッコリと笑うばかり。
しかも、さらにまたメイに頭を下げたのです。
そんなニワの様子を見たスーは、難しい顔をしてじっと黙ってしまいました。
「………………。」
しばらく俯いたまま黙っていたスー。
けれど意を決したように、メイの前まで来ると、小さな声で、
「ごめんなさい。」
と、メイに頭を下げました。
するとメイも、
「私も、ニワのせいにしたりして、ごめんなさい。」
と、スーに頭を下げました。
それを聞いたスーは、クルリと振り返ると、ニワに向かって飛びつきました。
そして力いっぱい抱きつくと、ワーーーっと泣き出してしまいました。
ニワはそんなスーをやさしく抱きしめると、
メイと一緒に、にっこりと笑いました。
泣き止む頃にはきっと、
スーはまた1つ、大人になっていることでしょう。

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